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  3. 〜レポート〜「朝活」だからこそ見えた風景

【決勝戦、幕開け】

朝6時の早朝から草野球にいそしむ、文字通り「超」のつく野球好きによる、野球好きのための「朝活CUP 2013」決勝戦。これまで予選が行われていた神宮外苑軟式グラウンドから舞台を移し、プロ野球・東京ヤクルトスワローズのホームスタジアムである神宮球場で行われた決勝戦は、「決勝」という名にふさわしい白熱した試合が展開されました。

試合前に球場入りした両チームからは、夏の朝のさわやかな空気にも乗り、神宮球場という特別な球場で試合を行える喜びがにじみ出ます。笑顔でカメラを回すなど高揚したムードに包まれつつも、試合への緊張感も入り交じる独特の雰囲気の中、実際のスコアボードを用いてプロ野球を彷彿とさせるスタメン発表が行われると、互いに「試合モード」に。

初戦での敗戦後、敗者復活戦から白星を重ねて這い上がってきた「ヤオヨロズ」(先攻)と、予選第一回戦で5回参考ながら完全試合を達成するなど、圧倒的な実力を見せて勝ち上がってきた「東京バンバータ」(後攻)。両者による初代カップ王者をかけた試合は、8月31日の9時21分、試合開始となりました。

【互いに譲らぬ投手戦】

東京バンバータの先発は、エース・藤本。初回、スライダーやカーブを織り交ぜた投球に加え、勝負所で低めへのストレートが冴え渡り、見事3者凡退で終えます。

一方、ヤオヨロズ先発・澤村は、MLBのダルビッシュ有を彷彿とさせるピッチングフォーム。ストレートの制球にやや苦しみながらも、レフト・小澤の好守にも助けられてこちらも初回を3者凡退に終えると、2回も両投手の力投でスコアボードにそれぞれ「0」が並び、投手戦の様相を呈し始めます。

しかし、迎えた3回表、この回先頭の7番・小山が両チーム通じての初ヒットをセンターへはじき返して出塁すると、続く8番・澤村のバント処理をピッチャー・藤本が誤り、さらに9番・篠田の打席で2塁走者・小山が相手の隙を突く走塁を見せ1.3塁のチャンスを演出。ここで1番・押元がライトへの犠飛を放ち、ヤオヨロズが先取点を奪います。

ヤオヨロズはこのままリードを保ちたいところでしたが、その裏東京バンバータ先頭の7番・宮里がレフト線への2ベースヒット、さらに8番・伊達のフォアボール、9番・藤本の進塁打で1死2.3塁と、走者を2人得点圏へ進めます。ここで迎えた1番・広岡のたたきつけた内野ゴロ間に、3塁走者・宮里が判断良く生還。試合後に藤本が「試合の流れを察知できた」という一つのポイントと振り返るように、すかさず1対1の同点に追い付きます。

この回なおも2番・八木へのデッドボールなどで2死3塁となりますが、ピッチャー・澤村が気持ちのこもった外角へのストレートを投げ込み3番・高橋を見逃し三振!最少失点でしのぎます。

4回表、藤本がヤオヨロズ3番・伊地知から始まる中軸をテンポ良く3者凡退に封じリズムに乗ると、その裏に東京バンバータがエースを再び援護。先頭の4番・梅田が死球で出塁後にすかさず初球で盗塁し、さらに3塁への盗塁も決め無死3塁とします。ここで5番・長尾がセカンドとライトの間に落ちる一打を放ち、3塁走者・梅田が勝ち越しのホームを踏みます。

なおも1死2塁と、再びピンチとなったヤオヨロズ。しかし澤村が続く宮里、そして伊達を2者連続空振り三振に仕留め、ここも最少失点で切り抜けて打線の奮起を待ちます。

迎えた5回裏。東京バンバータの先頭・藤本が四球を選んで出塁。その後2者連続三振で2死となりますが、高橋の死球で1.2塁となり、続く梅田の引っ張った打球はしぶとく一二塁間を抜けます。追加点と思われましたが、ヤオヨロズのライト・森が見事なバックホームを見せ、ホームを突いた2塁走者・藤本をタッチアウト!場内もスーパープレーに沸きます。

その後6回表は藤本が3イニング連続となる無失点。6回裏はストレートに力の戻った澤村が、2死から代打・宮崎に安打を許しながらも、最後は伊達に渾身のストレートを投げ込んで見逃し三振。そのまま7回に突入するかと思われましたが、ここで規定の時間を迎えたため試合終了。東京バンバータが2対1で勝利し、接戦をものにして朝活カップの「初代チャンピオン」に輝きました。

準優勝となったヤオヨロズの主将・森は試合後、「楽しかった。自分は高校の時に1、2回神宮でプレーしたけど、当時ベンチ入りできなかった仲間とも今回(神宮で)プレーできてよかった」と振り返りました。さまざまな団体に所属しているメンバーで構成されるため、なかなか多くの人数で練習できないことが課題だと語っているものの、敗者復活戦から決勝まで上り詰めたことは驚異の一言。次回開催される際には「優勝を目指したい。リベンジです」と目標を力強く語った森主将。チームの結束と実力をさらに高め、「あと一つ」足りなかった勝利を狙います。

一方、「接戦になるとは思っていた」と語るバンバータのエース・藤本。仕事終わりにメンバーが集まるのは難しく、週末しか練習できないという悩みを抱えていたものの、朝早い時間であれば集まりやすく、そして緊張感を持ってできる試合を練習も兼ねてできるということから今回の参加に至りました。決勝では、普段の河川敷のグラウンドとは違う人工芝での打球などにやや戸惑い、ミスも出てしまったことを反省点と挙げていましたが、それでも18チームの王者に輝き、「初代チャンピオンが勝ち逃げはできない。日程が合えばぜひ」と初代王者は連続タイトル獲得へ意欲を見せています。

【「朝活」だからこそ見えた風景】

今回初めての試みとなる企画は、「朝活」という文字通り6時半試合開始という早朝試合にも関わらず、参加した多くのチームがハツラツとしたプレーを見せて盛り上がりを見せていました。夏とは言え、朝少しでも睡眠を取りたいところで、早起きして野球をする。心の底からの「野球好き」でないとできない活動と言えるでしょう。

また、神宮外苑という山手線の描く円の中心部にあることもあり、プレーヤーの多くが試合後にシャワーを浴び、そのままスーツ等に着替えてそれぞれの仕事場に向かっていくという姿も印象的な光景でした。

「野球好き」という共通の思いを胸に、様々な背景や境遇を持つチーム同士が朝から白球を追いかけた「朝活CUP 2013」。草野球界における新たなトレンドとなっていきそうな企画が、これからどのような発展、そして盛り上がりを見せていくのか注目です。

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